【小記事】公園に求められる「シンボル種」とは?(谷津干潟のセイタカシギ)

三番瀬に行こうとしていたのですが、目標とする干潮までにやや時間があったので、

適度に潮が引くまでの時間つぶしで谷津干潟に足を運びました。

ちなみにこの写真は午前7時半に撮影したもの。雲がかかっているせいもあり、やや薄暗いです。

 

 

 

 

 

 

秋の渡りのシーズンに入っているため、谷津干潟でもシギ・チドリをよく見かけます。

左はキアシシギ、右はトウネンの集団。いずれもオーソドックスな種ですね。

 

 

 

 

 

で、本ブログでもよく取り上げるセイタカシギ

本来は渡り鳥でほかのシギ・チドリ同様に春と秋に見られる種なのですが、

谷津干潟には集団が常駐してしまっており、オールシーズン無休で見られます。

(前にも書いたかもしれませんが)

 

奥にいるカモ(オナガガモ?)と比較してもわかるとおり、あまり大きくはありません。

確かに脚は長いですが、身体のサイズはキアシシギなんかとそう変わりません。

 

 

 

 

 

水浴びをして羽を震わせるセイタカシギ。

目つきがやや悪く見えるのはご愛嬌(赤いせいもあるのでしょうが)。

 

 

 

 

 

毛づくろい中。

表情からしてどうやら気持ちよいらしい。

 

 

 

 

 

同じく毛づくろい中。これも気持ちよいらしい。

 

渡り鳥ではなく完全に谷津干潟に住み着いてしまったこともあり、

最近あまりバードウォッチャーから注目してもらえないここのセイタカシギですが、

一方で定着していてほぼ確実に見られる場所となると首都圏ではここくらいなもので

ほかのスポットで出現するとそれなりに関心を集めます。

 

考えようによっては、ここにいるのが当たり前でいなくなったらイレギュラーということで、

谷津干潟の象徴的な存在ともいえるでしょう。

見た目も美しいため、人気はそれなりにあるようです。

 

 

 

 

 

 

その証拠に、干潟に隣接する小学校の外周にこんなが貼られていました。

一番左を除き、描かれている鳥は色合いからしてセイタカシギで間違いないでしょう。

子供たちの目に留まりやすい存在であり、彼らにとっては谷津干潟の自然の象徴なのです。

 

 

 

一般に開放されている公園や緑地・自然地などにおいては

何かしら「ここならでは」というようなシンボルがあるのが望ましい私は思っています。

エッジが立っていた方が認知されやすく、ファンもつきやすくなりますからね。

モニュメントや施設などでもいいですが、もちろん生きものでもシンボルにはなりえます。

 

照ヶ崎海岸のアオバト

(大磯町のマスコットキャラ化され、地元有志が個体数を毎年調査)

城ヶ島のクロサギ

(飛来地が神奈川県指定の天然記念物となっている)

渡良瀬遊水地のチュウヒ

タチ悪いのも含めて毎年カメラマンが並ぶ。小山市は遊水地のシンボルバードに指定している模様)

多々良沼のオオハクチョウコハクチョウ

(白鳥観察会や保護活動が盛ん。Wikipediaでも白鳥飛来の件がトップに記載される)

秋ヶ瀬公園のミドリシジミ

(ミドリシジミの名がついた駐車場が存在する)

赤城自然園(後日詳細紹介)アサギマダラ

(秋シーズンの同園Webサイトのトップを飾る。本種を呼ぶためにフジバカマを多数植栽)

 

 

上の7種は飛来数・発生数などによって訪れる人の数が大きく変動するほどで、

ただ数が多い&よく目立つというだけでなく、飛来地が天然記念物等に指定されたり、

時には公園・スポットに人を呼ぶための名物としてPRに利用されるほど。

谷津干潟のセイタカシギは、恐らくはまだこの領域には入れていないように感じます。

理由として、谷津干潟にはシーズンになると他にも多数のシギ・チドリが飛来し、

それを目当てとした猛禽もやって来るなど、より人気を集めやすい種が存在し、

セイタカシギ単体では来園者数を左右するほどの「効果」はあまり期待できないからです。

似たようなポジションの存在は、

浮間公園のササゴイ、江の島のハヤブサ、新宿御苑のオシドリあたりでしょうか?

 

もし「この公園ならこれがシンボル種なのでは?」みたいなご意見がありましたら

当方までコメントまたはメッセージいただければ幸いです。

(そういえば公園情報募集の件、まだコメント欄にお返事できていなくて申し訳ありません……)

 

 

次回は三番瀬をお送りします。

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