足元注意! 意外なところに雛がいる……?(酒匂川河口域)

小田原市の鳥  コアジサシが毎年営巣することで有名な酒匂川の河口域。

去年に引き続き、今年も梅雨明けを見計らって行ってまいりました。

天気がややよろしくないですが、日差しが少ない分、去年に比べると暑くないかも?

 

 

 

 

 

ウミネコの群れ。時折カワウの姿も。

去年はこんなに群れてはいなかったはずですが……。

 

これが原因の可能性もありますが、

この日は何故かどこへ行ってもコアジサシが現れない!

対岸から中州をくまなくチェックしたものの、いるのはせいぜいコチドリくらいで

そればかりか上空を見ても飛んでいない……去年は飽きるほど見かけたというのに……。

これはやはり異常事態ではないかと感じ、とっさにWebでチェック。

調べたところ、初夏には確かにコアジサシの姿が確認できているらしいので

完全に来なくなってしまったわけではないようです。

 

コアジサシはカモメの仲間ですが、非常に小型でウミネコよりもふた周りほど小さいです。

そのため、ウミネコやカラスなどに雛が襲われることもしばしばあるとか。

あるいは、ゲリラ豪雨などで中州が水没すると卵や雛が全滅することもあるらしいので

昨今の極端な気候変動も大きな敵です。

要するに、いつ営巣がストップしてもおかしくはないということ……。

それでも僅かな可能性に賭け、最下流の河口から歩ける限りの上流まで歩くことにしました。

 

 

 

 

 

 

この河口域は深い草原になっており、昆虫の数も多めです。

その気になって探せばもっと成果が出そうですが、

あくまで狙いは鳥なので(ついでに熱中症の危険もあるので)程々に。

 

写真はトノサマバッタ(左)とアオモンイトトンボ(右)です。

イトトンボの方は、流れの緩やかな河原を歩いていると♂♀混合で多数見かけます。

 

 

 

 

 

まれにカワセミがとまっていることもある高架橋。

東海道新幹線も通るため、結構喧しいです。

 

 

 

 

 

おや?遠方に鳥の姿が。

あらかじめ言っておくとコアジサシじゃありません。一目瞭然ですが。

 

 

 

 

 

かなり遠方でしたが、鉄橋の下にとまりました。

チョウゲンボウですね。とまっている姿を見たのは久しぶりかもしれません。

猛禽類との出合いは無論嬉しいですが、これもまたコアジサシの天敵。

大量のウミネコに次いでコイツまで出てくると、いよいよ全滅の予感が……。

(元々ここはチョウゲンボウがよく出るポイントなので、考え過ぎな気もしますが)

 

とりあえず何枚か写真に収めていると……。

 

 

 

 

 

 

何の抗議なのか、コイツが私の頭に体当たりしてきました(謎)。

余談ですが、このゴマダラカミキリってカミキリムシの中では最もポピュラーと言われますが

遭遇率はハナカミキリの系統のほうが高いです。

また、サイズもカミキリムシの中ではかなり大型に属します。

(その分、うっかり噛まれると痛いです。出血もするので要注意)

 

 

 

 

 

ここは河口域ならぬ河口そのもの。奥に見えるのは相模湾です。

(ここだけ風景を切り取ると砂漠地帯の一角みたいです。行ったことないけど(爆))

 

舗装された道がないため、河口まで歩いて行くのはやや骨が折れます。

分岐があるわけではありませんが、途中「え?ここ入るの?」みたいな所を

進みますので、ちょっと迷うかもしれません。

 

 

 

 

 

別の角度から、河口近くの砂浜を。

ちなみに上で「骨が折れる」と書きましたが、

これはあくまで鴨宮駅から川沿いを歩いた場合の話。

河口自体は1号線のすぐ目の前にあるので、車ならすぐ来られます。

実際、釣り客やレジャーシートを敷いている親子連れなんかもよく見ますしね。

 

 

 

 

 

 

河口近くで見かけたカツオゾウムシ(左)とコオニヤンマ(右)。

コオニヤンマは名前とは違いサナエトンボの仲間です。

まさかこんな海際で会うとは思いませんでしたね。

 

サナエトンボの系統は(ウチワヤンマあたりを除くと)澄んだ水の指標種のようなもの。

実際この酒匂川河口域、所々ゴミが散乱しているのは否めませんが

水そのものはさして濁っているわけでもなく、嫌な臭いもほとんどしません。

 

 

 

 

 

そんな水のきれいさを証明するかのごとく、カニも大量に生息しています。

クロベンケイガニが主ですが、時折アカガニも混じっていました。

葛西から多摩川河口域、長浜公園、そしてもちろん小網代の森、

私の知る限りでもアカテガニの生息範囲は結構広いです。

思った以上に環境順応能力が高いような気がしますね……。

(小網代などの解説だと、限られた環境でしか生きられない希少種のような印象を受けますが)

 

 

 

さて、去年と違ってさっぱりコアジサシの出てこない1日でしたが、

厳密にいいますと「ゼロ」というわけではありませんでした。

できる限りの上流から河口まで、ポケモンも昆虫も捨てて探し回った結果……↓

 

 

 

 

 

ある場所で、集団で飛んでいるのを見つけました。

魚を捕っているシーンも見ましたよ~。

 

上の写真、歴代の飛んでいるシーンの中ではかなり鮮明な方です。

 

 

 

 

 

地面に降りて毛づくろい中。

遠距離かつ、これ以上近づくわけには行かなかったので

写りのショボさについてはご勘弁ください。

 

 

 

 

 

これも距離がありますね。

でも極端に近づけば飛び去って二度と戻ってこない可能性もあるので

遠方から極限までズームして撮ってこれが限界。たぶん25mはあったでしょう。

 

ん? 左手前に別の模様の個体が……。

 

 

 

 

 

近くの水辺に3羽固まっていました。

まるでシギ・チドリの系統のようですが、これがコアジサシの雛なのです。

まだ上手く飛べないのか、親鳥が魚を運んでくる間ずっと地表を歩いていました。

ここの近くに営巣しているようですね。

 

ただ問題なのが、ここがマナー違反の釣り人を除いて通常人の来ない川の中州ではなく

普段からそれなりに人が立ち入る(しかも違法にもマナー違反にもならない)場所であること。

これでは、心無いクズ人に卵を盗まれてしまうとか、それ以前の問題で

巣や卵があった場合に気づかれずに踏まれてしまう可能性があります。

 

これ、やっぱ小田原市に報告しておいたほうがいいんだろうか……?

(コアジサシは人気がないのか、この日撮影しているのは私1人だけでした)

 

 

 

【7月16日 酒匂川河口域で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、ウミネコ、カルガモ、カワウ、カワラヒワ、キセキレイ、コアジサシ、コサギ、コチドリ、ダイサギ、チョウゲンボウ、ハクセキレイ、ムクドリ

昆虫類・・・アオモンイトトンボ、イチモンジセセリ、カツオゾウムシ、コオニヤンマ、ゴマダラカミキリ、シオカラトンボ、ショウジョウトンボ、トノサマバッタ、ハグロトンボ

その他・・・アカテガニ、イソガニ、クロベンケイガニ

 

※スポット数が少なく時間も限られていたため、本日はポケモン記録はありません。

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