哺乳類は“硫黄呼吸”で生命活動を維持している

まだ地球上に酸素が無い時代に誕生した原初の生命体(古細菌の一種)は、硫黄を代謝してエネルギーを生み出していました。地球上の酸素が増大して以降は、産生効率の高い酸素を利用してエネルギーを生み出す生物が繁栄しました。
人を含む哺乳類も酸素呼吸によりエネルギーを生み出して生命活動を営んでいますが、実はそれ以外に“硫黄呼吸”も行っていることが判明しました。
実験で硫黄呼吸をできなくしたマウスは寿命が極めて短くなることも確認されており、硫黄呼吸は補助機能ではなく、生命活動の維持に極めて重要な機能であると言えます。
◇東北大、ヒトを含む哺乳類における「硫黄呼吸」を発見リンク
<マイナビニュース>より
////////↓↓転載開始↓↓////////
~前略~
生物は、生命活動を維持するために酸素を利用してエネルギーを産生している。ヒトを含む哺乳類は、酸素呼吸によってエネルギーのほとんどを生産しており、生命活動を維持するためには酸素が必須であると考えられていた。しかし、筋肉など酸素消費が大きい組織、造血幹細胞、悪性度の高いがんでは低酸素状態になることが多く、酸素に依存しないエネルギー産生経路が存在する可能性が示唆されてきた。
赤池教授らのグループはこれまでに、硫黄が含まれているアミノ酸(システイン)に、さらに硫黄が付加された物質(システインパースルフィド)が、哺乳類の生体内で多量に存在することを明らかにしてきた。今回、東北大学加齢医学研究所の本橋ほづみ教授、生理学研究所の西田基宏教授らとの共同研究により、システインパースルフィドのミトコンドリアにおける新しい代謝経路を発見し、硫黄代謝物がエネルギー産生の過程で酸素の代わりに利用されていることを明らかにした。
これは、従来の定説を覆す画期的な発見であり、この新しいエネルギー産生経路を「硫黄呼吸」と名付けた。さらに「硫黄呼吸」に必要な硫黄代謝物を処理できないマウスを作製したところ、正常のマウスに比べ、成長が著しく悪くなることを見いだした。このことから「硫黄呼吸」は生命活動に極めて重要な役割を果たしていると考えられる。
~後略~
////////↑↑転載終了↑↑////////




稲依小石丸
Top