司馬遼太郎記念館で企画展「関ヶ原」 執筆時の取材ノートや撮影小道具も (東大阪経済新聞・2017/8/22)

司馬遼太郎記念館で企画展「関ヶ原」 執筆時の取材ノートや撮影小道具も (東大阪経済新聞・2017/8/22)


司馬遼太郎記念館(東大阪市下小阪3、TEL 06-6726-3860)で現在、企画展「関ヶ原」が開催されている。

「関ヶ原」(新潮社)は、1964(昭和39)年7月27日から1966(昭和41)年8月8日まで「週刊サンケイ」で連載された司馬さんの長編歴史小説。豊臣家に代わり天下を狙う徳川家康と、豊臣家に恩義を感じ守る石田三成、その2人の対峙(たいじ)とともに周りの多くの武将たちがどう戦っていったのか、関ヶ原の戦いの全貌が浮かび上がる作品で、8月26日公開の同名映画では、原田眞人監督がメガホンを取り、石田三成をV6の岡田准一さん、徳川家康を役所広司さん、島左近を平岳大さんが演じる。

映画の公開に合わせ、「映画と小説を同時にイメージできる展覧会を開きたい」と企画した同展では、司馬さんの「関ヶ原」取材ノートやスクラップブック、執筆時に参考にした地図、取材旅行時の司馬さんの写真を掲載した1964年7月13日号の「週刊サンケイ」、「宇喜多秀家」「北ノ政所」の自筆原稿などを展示。

展示ケース壁面には、秀吉の没後から関ヶ原の合戦までと当日の動きを年表と地図で表現したものや、東軍・西軍各武将の家紋や旗指物のイラストをパネルで紹介。開戦時の各陣営を配置した立体模型なども展示する。

館内の壁面には、映画の撮影で使用した石田三成の旗印「大一大万大吉」(3.25メートル×2.25メートル)や徳川家康の「厭離穢土欣求浄土(おんりえどごんぐじょうど)」(4.7メートル×1.1メートル)を掲示。

展示ケースでは、原田監督が関ヶ原の戦いの場面を描いた絵コンテや台本、映画の冒頭とラストに登場する地蔵、三成役の岡田さんが身に着けた脇差しや鉢金などの小道具なども展示する。展示点数は初公開4点を含む79点。

上村洋行館長は「関ヶ原の戦いは明治期に向かうエネルギーが動き、後々の歴史に大きな影響を与えた戦い。どういう戦いだったのか改めて今の時代に考えてほしい」と言い、「映画では原作の持つニュアンスを崩さず見事に引き出してもらった。映画と小説で日本の歴史を確かめ、これからの時代を考える上で、それぞれの関ヶ原を感じて調べて考えるきっかけに、この展覧会がなれば」と話す。

開館時間は10時~17時。月曜(祝日の場合は翌日)、9月1日~10日、12月28日~1月4日休館。
入館料は、大人=500円、中学・高校生=300円、小学生200円。来年1月21日まで。


関ヶ原〈上〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
新潮社
1974-06-24

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