H.006【独眼竜政宗】壱

 NHK大河ドラマ【独眼竜政宗】

 評価:085点/1987年/大河ドラマ/脚本:ジェームス三木/全50話/平均視聴率:39.7%
 出演:渡辺謙、三浦友和、西郷輝彦、竹下景子、桜田淳子、北大路欣也、岩下志麻
 

 1987年に放映された、25作目の大河ドラマ。1作の『花の生涯』から、2015年現在放映中の54作目の『花燃ゆ』に至る、大河ドラマの歴史の中で、平均視聴率39.7%を記録した、最高の視聴率を記録した、史上最強の大河ドラマである。

 原作は、山岡荘八の『伊達政宗』。

 筆者は、1973年生まれのため、本作は、中学生時代に放映され、初めて、全話を見た、最初の大河ドラマであった。

 2014年4月~2015年3月に、NHK-BSにおいて、本作が再放送されたため、全話を見直し、中学生当時の記憶が甦った。

 無論、中学生時代とは、歴史に関する知識が、圧倒的に異なるため、改めて、本作を見直して、数々の新しい発見があった。

 再放送で、本作を見直すと、当時の出演者は、現在では、大物俳優になっている人物と、既に、テレビに登場しなくなった人物とに分けられる。

 主演の渡辺謙は、現在では、ハリウッド映画にも多数出演する、世界的な大物俳優であるが、本作の放映当時は、単なる、若手俳優の一人であり、本作の成功が、彼の知名度を一気に引き上げたと言っても、過言ではない。

 また、物語後半において、伊達政宗の娘、いろは姫と結婚する、徳川家康の六男、松平忠輝を演じた、真田広之も、現在では、米国でも活躍する、大物俳優である。

 しかし、本作の放映当時は、若手のアクションスターに過ぎず、本作の出演者から、渡辺謙と真田広之という、世界的俳優が、二人も育つことになるとは、誰一人、想像できなかったであろう。

 伊達政宗の生涯は、波乱に満ちているが、正直、全50話の長さになるほどのエピソードはない。

 そのため、伊達政宗の幼少期から少年時代までが、丁寧に描かれるため、なんと、第8話まで、主演の渡辺謙は登場しない。

 筆者の知る限り、多くの大河ドラマでは、主演は、第1話の最後か、少なくとも、2話程度で登場する。

 幼少期のエピソードの多い、『義経』でさえ、8話ということはなく、『江~姫たちの戦国~』では、9歳の江を、上野樹里を演じている。

 そのため、第7話までのオープニングのトップクレジットは、無論、渡辺謙ではなく、伊達政宗の父の伊達輝宗を演じた、北大路欣也である。

 幼少期の政宗、梵天丸を演じた、藤間遼太は、実は、日本舞踊宗家藤間流宗家の八世藤間勘十郎で、現在では、俳優活動は行っていない。

 政宗の少年期、藤次郎を演じた、嶋英二は、その後、パッとせず、現在は、芸能界を引退している。

 政宗の妻、愛姫を演じた、桜田淳子は、歌手として有名で、役者としても、当時は、渡辺謙より、遥かに有名であったが、本作以降、ドラマ出演は、極端に少なくなってしまった。

 その愛姫の少女時代を演じたのが、筆者と同学年の後藤久美子であった。

 後藤久美子は、その後、ドラマで活躍を続けたが、F1レーサーのジャン・アレジと結婚し、芸能界を引退してしまった。

 本作の前半において、強烈な印象を残すのは、伊達政宗の母で、輝宗の妻、お東の方(義姫)を演じた、岩下志麻であろう。

 彼女は、お東の方の男勝りの気性と強さを見事に演じ、さすがは、『極道の妻』の主演であり、お東の方役は、彼女以外には、考えられないほどである。



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