この国の常識(2)

ここ数日またかと思わずにはいられない、テキサスの教会でおきた乱射事件。幼い子どもを中心にまたしても銃によるたくさんの犠牲者が出ました。

そして更にがっかりするのが、これだけ乱射事件が起きても、この国は銃所持は権利だから守られるだろうと思わずにいられないこと。

翌日、高校生の長男は高校の社会のクラスでこの話題になり、もちろん銃所持反対の長男は、賛成派とほぼ口論状態になり、先生がとめに入ったそうです。そしてクラスメートの大半が長男に言ったのは、アメリカ人なら銃は賛成のはずだ。だそうです。

もっとアメリカは変わらないだろうと確信したのは、翌日の大統領の発言です。

それは、この犯人を止めにはいった一般人がヒーローであり、銃を持つ善人が被害を食い止めた。そしてこのことは、大きくマスコミに取り上げられたことからもそれがこの国の常識なのかもしれないと思わずにはいられません。

もともとこの犯人が銃をもっていたから起きた事件のはず。でもこの国では、そっちよりも、止めにはいった一般人が銃をもっていてよかった、ヒーロー扱いになってしまうのです。

思えば、私が渡米した当時は、日本人留学生の服部君が銃事件に巻き込まれ亡くなった直後。どうしてこの国はそれでも犯人は無罪になり、銃規制にならないのか疑問に思ったものです。

その後も、この20年で、コロンバインはじめ、小学校で乱射が起きたSandy Hook等々、様々な事件がありました。それでも変わらないどころか、長男の高校での出来事のように、銃を持つ権利を主張するアメリカ人は増えている気がします。

だんだんこの国の普通にも慣れてしまい、今じゃこうした事件が起きても、どうせ変わらないんだろうと言っている自分がいます。

せめての光は、私が銃規制派であるし、銃は大嫌いなため、その血が長男に受け継がれています。彼が将来、そういった活動をしていってくれれば、望みはあるんじゃないかと思っています。アメリカ、がんばれ。





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