H.036【真田丸】五

 人質になることを嫌がる、薫に代わって、木曾氏、徳川氏の下で、人質生活を送った後、上田に戻ると、その後は、上田で過ごした。

 とりの死に際しては、真田家の全員が集まり、皆の見守る中、まるで、後の関ケ原の戦いで、昌幸・信繁と信之が、敵味方に分れることを予言するかの様に、「たとえ離れ離れになっても、真田はひとつ」と遺言して、死去した。
 
 信繁の最初の妻、梅を演じるのは、黒木華。梅は、真田郷の地侍、堀田作兵衛の妹で、普段は、田畑を耕している。梅の名は、三谷幸喜の創作であるが、作兵衛は、実在の人物で、その妹が、信繁の側室となり、娘のすえを産んだことは、史実らしい。
 
 信繁の子を、身籠ったために、結婚することになったが、身分が低いために、正室にはなれず、側室となった。

 梅は、十三話の第一次上田合戦の後に、徳川の残党に殺害されてしまう。

 戦いが、勝利に終わった後だっただけに、完全に無駄死にで、残念でならなかった。
 
 信繁の長女、すえは、その後、伯父である、作兵衛に育てられる。

 信繁は、その後、大坂に行き、豊臣秀吉に仕えるため、すえには、ほとんど、会うことがなかった。

 すえは、物語の終盤において、父の信繁と再会し、加藤諒の演じる、石合十蔵の妻になる。
 
 昌幸の同母弟で、信幸・信繁の叔父、真田信尹を演じるのは、栗原英雄。

 真田家の血筋故か、謀略に優れ、兄に協力して、真田家の外交と調略活動を任されている。

 無論、実在の人物であり、最後的に、徳川家康に仕え、その子孫は、徳川家の旗本になっている。
 
 昌幸と同じく、信濃国の国衆の一人で、忍者でもある、出浦昌相を演じるのは、寺島進。

 昌相は、実在の人物で、実際に、武田氏の甲州透波(忍者)の棟梁との説がある。

 物語の序盤において、昌幸を主君とし、信濃国の大名にしようと、様々な謀略を企てる。
 
 昌幸と同様、甲斐国・信濃国の旧武田領を回復し、武田の威信を取り戻したいとの想いが強く、謀略を巡らせては、天下を乱そうとし、昌幸を焚きつける。秀吉の死後、家康の暗殺を企てるが、徳川随一の武将、本田忠勝と一騎打ちとなり、瀕死の重傷を負ってしまう。
 
 その出浦昌相を師匠とし、真田家の忍者として、活躍する、佐助を演じるのは、藤井隆である。

 佐助の名は、講談の真田十勇士で有名な、猿飛佐助から取られたと思われるが、猿飛佐助ほど、魔法の様な忍術を駆使するわけではない。

 しかし、馬よりも速く走るなど、超人的な動きを見せる。

 それは、元々、身体能力に恵まれている上に、日々の鍛錬の積み重ねであった。
 
 佐助は、昌相が、家康の暗殺に失敗した後に、「自分が失敗したら、お前が家康を暗殺しろ」と、命じられていた。大阪夏の陣の前に、佐助は、家康を暗殺するが、それは、影武者であった。

 家康の暗殺に赴く前に、きりに求婚するが、瞬殺で断られている。
 
 関ケ原の戦いの後、昌幸・信繁に従って、紀州九度山に赴き、昌幸死後も、信繁に従い続けた。

 大阪城にも入城し、最後まで、信繁=真田幸村と共に戦った。

 幸村の死の直前に、実は、佐助が、五十五歳で、幸村より、年上であることが明かされる。

 三谷幸喜は、最後まで、笑わせてくれた。
 
 史実では、信繁=幸村は、安居神社で休息中に、越前松平家の家臣、西尾宗次に討たれたとの説が有力であるが、本作では、幸村は、佐助の介錯によって、自害している。

 佐助は、最後まで、幸村と命運を共にしたのである。

 なお、本作で、登場する忍者は、出浦昌相、佐助、徳川家康の家臣の服部半蔵のみで、無論、真田十勇士は登場しない。



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