警官が尾を振り歩み寄る飼い犬に発砲

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銃社会アメリカからまたも残念な話題が届いた。警官による必要性が疑われる発砲は以前から問題視されていたが、このたび民家の庭へ駈けつけた警官が尻尾を嬉しそうに振りながら歩み寄ってくる犬に向かって引き金を引いた。

犬は負傷、警官は何故か庭の柵を乗り越えて去っていった。『CBS Minnesota』や『New York Post』などが伝えている。

米ミネソタ州ミネアポリス北部に住むジェニファー・ルーメイさんがFacebookに投稿した監視カメラの映像が、公開3日目にして39万件以上も閲覧され大きな話題を呼んでいる。そこには警官がジェニファーさんの愛犬であるスタッフォードシャー・テリアの“シロック”と“ロッコ”の2頭に向けて、銃を発砲した様子が捉えられている。

問題の動画が撮影されたのは今月8日21時15分頃のことで、ジェニファーさん宅の警報器が作動したことがきっかけであった。しかしこれは不法侵入などではなく、ジェニファーさんの娘が誤って作動させてしまったのだ。すぐに問題が無いことを電話で連絡したが、すでにミネアポリス署の警官がジェニファーさん宅に駆け付けていた。

その時の様子をジェニファーさん宅の監視カメラが捉えているが、警官は裏庭で不審な人物がいないか見渡しているように見える。その時、ジェニファーさんの愛犬シロックが嬉しそうに尾を振って現れた。動画を見る限りでは、シロックは飛び掛かることもなくフレンドリーな様子で警官に歩み寄っている。

犬好きな人であればシロックの行動に対して撫でてあげたりするのだろうが、事もあろうか警官は至近距離でシロックに向けて発砲したのだ。 その瞬間シロックは地面に倒れ、必死でその場から逃げようとしていた。そこへロッコが駆け寄ってきた。しかし警官はロッコにも向けて数発発砲している。その後、警官は後ずさりし、木の柵を超えてジェニファーさんの庭から立ち去った。

これに対してミネアポリス署のスポークスマン、コーリー・シュミット氏は「警報器アラームによって駆け付けた警官が発砲したことについて認識しております。私達は警官が職務で発砲したときは常に調査をしており、今回の監視カメラの件についても調べを進めています」と発表した。

2頭の犬は命に別状はないもののロッコは顔と肩、胸を撃たれ、シロックは顎を撃たれている。治療にはすでに900ドル(約10万円)がかかっており、さらに手術費用が7000ドル(約78万円)ほどかかるという。ジェニファーさんは寄付金サイト「GoFundMe」で治療費を募っているが、7000ドルを大幅に上回る金額が集まっている。

そもそも何故、襲い掛かる様子の無い犬に発砲する必要があったのか。銃を扱うことを安易に考えるアメリカの銃社会の闇が垣間見える事件だったといえよう。過去にもオハイオ州の警官が事故処理の邪魔になるというだけの理由で犬に発砲し、誤って弾が4歳女児にあたってしまうという悲劇が起こっていた。

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犬種がよりにもよってって感じだ。

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