「ギガが減る」とは?


 「動画を見すぎてギガが減る」「Wi-Fiがなくてギガが減る」、逆に「コンビニでギガ増やせるよ!」──最近、SNSなどで見かける不思議ワード「ギガが減る」。勘のいい人は気付くかもしれないが、これはスマートフォンなどで契約しているデータ通信量の残りが減っていることを表す若者言葉だ。

“ギガ”は、紛れもなくデータの大きさを表す単位「ギガバイト」(GB)を省略したもの。ドコモ、au、ソフトバンクなど、通信事業者が提供するデータ通信の契約プランでは、月ごとに利用できるデータ通信量を「2GB」「5GB」「20GB」「30GB」など、GBで分けている。スマホが肌身離せない多くの現代人にとって、“ギガ”はなじみのあるデータ単位となった。

 ちなみに契約しているデータ通信量を超えると、通信速度が最大128kbps(1000kbps=1Mbps)まで制限されてしまう。Webブラウジングやゲームアプリの通信が困難になるため“ギガが減る”と困ってしまうのだ。

 データ通信量の消費を控えるには、自宅のWi-FiやWi-Fiスポットなどに接続したり、大容量のデータを受信する動画の視聴を控えたりすることが有効だ。とはいえ、今は音声回線による電話よりもLINE通話やSNSへの写真、動画アップロードなど、データのやりとりが重宝される時代。「テザリング機能」で、モバイルPCやゲーム機といったWi-Fi対応機器もスマホを経由してネット接続できてしまうため、通信量は増える一方だ。

 「契約しているデータ通信量を使い切っちゃったけど、今月は残り○日。このままではやり過ごせない……」──そんな場合は、料金を別途支払うことで通信データ容量を追加できるサービスがある。それぞれ通信事業者の公式Webサイトから申し込みでき、相場は1GBで1000円程度だ。

 余談だが、月に数GBまでの一般的なデータ通信プランに1000円程度を足せば、「20GB~」の大容量プランが大手3キャリアで選べるようになっている。「数GBではわずかに足りないが、20GBは使わない」ということも多く、うーん、ビジネスがうまいといったところ。

●なぜ“ギガ”と呼ぶようになった?

 なぜ若者は“ギガが減る”を使うようになったのか。

 理由の1つとして考えられるのは、通信事業者の戦略だ。例えば、auが提供しているデータ通信量確認アプリ「デジラアプリ」は、アプリを起動するとアニメ調の画面に残りのデータ通信量を表示できる。この中で、オリジナルキャラクター「デジラ」の中に「○ギガ」という表記があるのだ。キャッチーで分かりやすく、残量を確認するため起動の頻度も多い。これがユーザーに浸透したのではないだろうか。……という筆者の仮説だ。

 “ギガが減る”というワードを使う大多数はauユーザーだった──そんな調査があれば面白いのだが……。

●“ギガ”はコンビニで買える時代

 現代人を悩ませる“ギガ”問題。最近は店頭でもギガを買えることをご存じだろうか。一部の通信事業者は、コンビニなどでデータ通信量をチャージできるデータチャージ用カードを提供中だ。「iTunesカード」や「Amazonギフトカード」といったプリペイドカードが販売されているのはおなじみの光景だが、よく見ると「1.5GB」「2GB」といったデータチャージ用のプリペイドカードも販売されている。

 これが「コンビニでギガが買える」理由だ。通信事業者側は「データ量を多く消費し、クレジットカードを持たない若年層」をプリペイドカード販売のターゲットに見据え、逆に若年層ユーザーにとっては「これなら親にバレずに通信量を増やせる」という思惑も生まれていそうだ。

 以前まではデータ通信(パケット通信)の使いすぎを「パケ死」(さらに昔だと携帯電話使用料の高額請求という意味でもあった)と表現していたが、もはや死語となってしまった。

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